恋はもうもく "エレファントパレード"
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恋はもうもく "エレファントパレード"

¥1,500 税込

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NKN-005 恋はもうもく [エレファントパレード]  1993年5月15日、国立霞ヶ丘陸上競技場、Jリーグ開幕。私たちのきっかけでありヒーローであり、今なおキングの冠を手放さぬカズは、そのとき26歳でした。1963年6月16日、ソビエト連邦が新しい有人ロケット・ボストーク6号を発射しました。搭乗したのは史上初の女性宇宙飛行士であり、そして初の非軍人宇宙飛行士。「ヤーチャイカ!(私はカモメ)」地球に向かって初めての言葉を放ったとき、ワレンチナ・テレシコワは26歳でした。1936年、カウントベイシーはフレッチャー・ヘンダーソンの元より、自身のビッグバンドに一人のテナープレイヤーを招集しました。漂うような独特のテンポで美しいアドリブを展開し世にその名声を響かせたとき、レスター・ヤングは26歳でした。  2011年4月1日、先の大震災がなお人の世を揺らし続けるさても春真っ盛りのその日、私は小岩BUSHBASHで8曲の歌を歌いました。47人がそれを聴きました。編集長仲野、26歳の夜でした。このCDはその夜の33分58秒の記録です。  例えば大きな地震が起きて、例えば子どもたちは私たちの元を発つ。私たちがかつてそうしたように。いつも私たちは私たちの状況の当事者でしかあり得ない。大事の当事者になりたがる者たちが何か一言を差し挟まんとする。彼らは徒に埃をたてていくばかりで、一方私はただ祈るばかりの木偶の坊だ。状況の底をどれだけしかめっ面で覗き込み、すくいあげてみたところで、そこに絶望などはあるはずもなく(望みが絶えて絶望なのだから)、ただただいかにもか弱い希望があるばかりです。これは一つの希望の歌です。  今、こうして聴いてみれば、それはあまりに弱々しく、ひっそりと響く8つの歌です。かつて徒に煽った不安も焦燥も寂寥もひっそりと沈ませて、だからこそあるいは痛々しいと言っても差し支えないのかもしれません。だけど、やっぱりこれが今の私の希望の歌であることにかわりありません。  私(たち)はさしたる道を歩いたわけでもなく、どこへ向かうのかも定かでない。始まりの記憶はなく、私(たち)はいつも道半ばだ。人生は短く夜は長い。拳を掲げるでなく、肩など組むはずもない。私たちは象だ。ゆっくりと歩いている。実のところ私はとても寂しいかった。ヒーローはこんなはずではなかった。ああ。私たちは象だ!私たちは象だ!頭は抱えず、一柳のクラシックギター一本抱え、この両の手に収まる程の希望をこぼさぬよう、もうしばらくはこの辺りで歌おうと思うのですそれでは聴いてください恋はもうもくエレファントパレード 1.エイプリルシャワーズ(4:43) 2.路地(3:21) 3.黒髪の女の子(5:20) 4.エレファントパレード(2:56) 5.下弦の月(4:20) 6.カモメ(4:14) 7.月を二つに割って(4:30) 8.心に空を(4:34) 2011年6月22日